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公演記録
お母さん: 高村 直枝 (劇団文化座)
お父さん: 青木 和宣 (劇団文化座)
息子(Aキャスト): 斉藤 直樹 (劇団文化座)
息子(Bキャスト): 岡田 頼明 (劇団文化座)
【照明】 光田 卓郎
【照明操作】 泉 正太郎
【音響】 松田 幹
【制作】 劇団遊戯
【協力】 劇団文化座
女優A: 小林 咲子 (劇団遊戯)
女優B: 堀 暁子
女優C: 清水 久未 (THEATRE ATMAN)
女優D: 佐藤 祐香
【照明】 光田 卓郎
【音響】 松田 幹
【イラスト】 佐久間 正晃
【協力】 THEATRE ATMAN / 酒井 孝祥
【企画・制作】 劇団遊戯
日暮里ARTCAFE百舌プロデュース
「韓国新人作家短編戯曲シリーズ1」
日程:2015年5月13日(水)~5月17日(日)
会場:日暮里ART CAFE百舌
≪翻訳≫ 鄭 甲寿
≪演出≫ ペ・ミヒャン
◆出演(ストーリーテラー)◆
渡辺 冬子
劇団遊戯 第3回公演
「指令 ある革命への追憶」
会場:日暮里ART CAFE百舌
≪作≫ ハイナー・ミュラー
≪訳≫ 谷川 道子
≪演出≫ ペ・ミヒャン
ドュビュソン/アントワーヌ: 泉 正太郎
ガルデック: 酒井 孝祥
サスポルタス: 久保 直也
旅人: 小林 咲子
初恋: やんえみ
絶望の天使/母: 寿々 翠
父: 笛木 敬司
仮面の男: 神田 純平
【照明】 光田 卓郎 (光☆工房)
【音楽・音響】 松田 幹
【イラスト】 佐久間 正晃
【舞台写真】 桒原 正巳
【撮影】 大須賀 博
【制作協力】 河野 晴美 (遊劇社ねこ印工務店)
【企画・制作】 劇団遊戯
【協力】 劇団天然ポリエステル 遊劇社ねこ印工務店
渡邊 尚志
捨て子のパリテギ
(ファミリーシアター Vol.1)
捨て子のパリテギ
作:堀切リエ 演出:ぺ・ミヒャン
9月6日(水) 〜 9月10日(日)
スタッフ
照明:川村孝志(Lighting Union)
音響:松田幹
イラスト:佐久間正晃
出演
可児久実 小林咲子
鹿又隆志 寿々翠 杉森太徳
神田純平 土方カズキ 冬子
高坂諭(特別出演)
高坂諭(特別出演)
* * * * * *
演劇評論家・山田勝仁さん劇評です。
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1440556566027575&id=100002197352985
三河島、ARTCAFE百舌で上演中の劇団遊戯「捨て子のパリテギ」(作=堀切リエ、演出=ペ・ミヒャン)が面白く仕上がっている。
「パリ公主(姫)」という韓国の口伝神話を基にしたもので、人形、影絵などを織り交ぜながら、捨て子(パリテギ)の運命を昔話ふうに描いたもの。
とある国のお妃が娘ばかりを出産。後継ぎのできない王さまは7番目に生まれた娘を裏山に捨ててしまう。
パリテギと呼ばれた娘(可児久実)は、山の鬼トケビ(鹿又隆志)やカササギのカチ(神田純平)、ウサギ=トッキ(冬子)、シカ=サスム(土方カズキ)などの助けで無事に育ち、美しくも活発な女の子として山の人気者となる。
ところが、父王(杉森太徳)は原因不明の病で床に就く。王の病を直せるのは山奥にある泉の薬水。王妃(小林咲子)は娘たちに薬水を取ってくるように言いつけるが、どの娘も「そんなのイヤだよ」と断る。
6番目の娘に断られた王妃はふと7番目のパリテギのことを思い出し、彼女に会いに山へ。母と対面したパリテギは心の優しさからその難役を引き受ける。
洗濯婆(寿々翠)、炭焼き爺(高坂諭)など不思議な山の民の協力で無事に薬水を汲んできたパリテギ。父の病気も快方に向かい、お城に迎えられることになるのだが…。
パリテギの冒険、その後の数奇な運命など起伏に富んだストーリーを影絵や人形を使った演出でシャープに見せる。役者の身体パフォーマンスがまた楽しい。
誰もが心から楽しめる舞台だ。今回、第一回「ファミリーシアター」と題したのも、大人から子供まで世代を超えて家族で楽しめるというコンセプトなのだが、いつもの「劇団遊戯」ファンからは「お子様向けのキッズミュージカル」と誤解されたようで、客席がややさみしい。
これはオトナの鑑賞に堪えうるステージであり…というかオトナのためのステージなのだ。
案内役も兼ねる小林咲子をはじめ、鹿又、高坂、寿々翠といった芝居巧者が全身全霊で演じる舞台。これが面白くないわけがない。1時間20分の濃密な舞台。
小さな空間ならではのスペクタクル感。役者の技量を心ゆくまで楽しみことができる。子どもが見たら将来芝居好きになるのは間違いない。